相続・贈与・事業承継

2011年11月 6日 (日)

世襲は中小企業の王道?

日能研関東の小嶋勇会長は社長時代、60歳の正月に「65歳になったら社長を引退します」と書いた年賀状3000枚を関係者に送りました。そして、65歳になった2006年にトップの座を長男に譲り、代表権のない会長に退きました。なぜに、こんな手の込んだことをしたか?、「 それは、そうでもしないとやめられない 」 からだそうです。

引退を決めてからの5年間は、どこに行くのにも息子を連れて歩きました。その理由は「社長交代で大事なことは自分の人脈を後継者にどれだけ引き渡せる」からです。もし相手に「あれ?息子の方がいいかもしれない」と思ってもらったら、事業承継は成功したも同然です。

ただ、 「 自分の代になったら好きにやればいいんだから、オレが社長の間は逆らうな 」 と繰り返し言い聞かせたのは、企業はいつでも絶対的な意思統一が必要だからです。

( 参考資料:日経トップリーダー  201111月号 )

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2009年9月16日 (水)

路線価は使い勝手良し?

一物四価と言われる地価ですが、最近は 「 路線価が使い易い 」 という声が聞かれます。

調停委員である藤原修一氏は 「 路線価は、土地の時価水準をかなりの程度示しているのに加え、動きも比較的安定しており、調停に使いやすい 」 と語ります。事実、 「 路線価を基に評価を決めたらどうか 」 という一言で、遺産の土地分割を巡るトラブルが解決するケースが目立つそうです。また、評価地点が多いという路線価の特徴を活かし、路線価を土地評価の出発点に利用する専門家も増えています。路線価を0.8で割ると公示価格になり、さらに0.9で割ると時価に近くなる ので、土地売買やマイホームの価値把握の際の時価の推定材料とできます。これにプラスして、不動産業者や不動産鑑定士の意見を聞くとさらに精度が上がりますので、十分な活用をおススメいたします。

(参考資料:200982日 日本経済新聞)

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