店外需要の獲得を目指す居酒屋チェーン
外食業界やサービス業界にとって、新規顧客の開拓は共通課題です。若者の酒離れや会社員の節約志向の高まりに直面する居酒屋チェーンも例外ではありません。「 北海道 」 では、2,000円と2,500円の二種類の宅配用のメニューを用意し、店まで取りに来た場合は1割引く制度を導入してお得感を打ち出しています。モンテローザは通販サイトを活用して、店舗メニュー ( 大人数で楽しめるメニューを中心に10品を用意し、2,000~3,000円で提供 ) の販売を始め、買い物をためらう主婦や高齢者を取り込んでいます。「ダイナック 」 は出張パーティの拡大に乗り出し、10人程度のホームパーティから3,000人規模のイベントまで対応しています。このように各居酒屋チェーンは外食店の出前より一歩進んだサービスを展開することで、店舗外需要の取り込みに知恵を絞っています。が、これは限られた外食需要を業態の垣根を越えて奪い合っていることにすぎません。有望と思われた宅配分野ではありますが、過当競争に飲み込まれつつあります。
( 参考資料:日経MJ 2012年10月19日 )
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